PATRIK TIMES私は現代に生きるスナフキン、またの名をフキンシンという。アブサン飲んで、グッド・バイ。 

この記事に含まれるタグ :
Vフォーヴェンデッタ  VforVendetta  映画  映画レビュー  考察  感想    

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 にほんブログ村 音楽ブログ バンド活動カテゴリーへ
では、グッド・バイ。
<スポンサードリンク>


(記事編集) http://patrikeiji.blog37.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑

Vフォーヴェンデッタの感想と考察【映画レビュー】

   ↑  2012/08/21 (火)  カテゴリー: 映画レビュー
個人的に復讐譚は好きです。
最近ハマったダークナイトもある意味そうですし、長いことハマっているベルセルクなんかも。
作品で取り上げられている岩窟王もそうですが、最近読んだものだと江戸川乱歩の「白髪鬼」なんかも非常に面白く読めました。
というわけで、ヴェンデッタ(復讐)の名の通りの見事な復讐譚、
Vフォーヴェンデッタ、個人的にはかなりツボでした。
ネタバレあります。これから観る予定の人は気をつけて。
といってもVの正体など核心的な部分には触れませんが。

これを聴きながらどうぞ。
JULIE LONDON - CRY ME A RIVER

劇中で、Vの部屋(シャドウ・ギャラリー)で流れた曲。

不満な点はいくつかあります。
例えば冒頭の爆破シーン。少々合成がわざとらしすぎる点が気になりました。アクションシーンはスマートでなかなかよかったんだけれども。
後は、少々ユーモア場面が少なかったかな。上映時間多少伸ばしてもいいから、もう少しギャグというかウィットにとんだセリフ要素を増やしてもいいのかな、と思った。それほどVとイヴィのやりとりやVの台詞、キャラクターに魅力があったので。そこをもう少し出していってほしかった。ただこれはやはり上映時間の問題があったので仕方ないとも思う。原作だと他にも二人が絡むいろんなシーンがあったようだ。

最後の殺人シーンですが、常時スローモーションではなくもう少し速い部分も織り交ぜてほしかった。
一番気になったのが、政府側が個ものっぽすぎた点。ヒトラーをモジるなら、もう少しカリスマ性を出してほしかったかな。でも相手に正当性というかあまりに魅力があるとVの行動の正当性が薄れるので、ここはVの魅力を引き立たせるためには仕方がなかった面なのかもしれないとも思いますが、個人的には悪役にも魅力がある作品が好きなので(幻想水滸伝2など)、ここは少々不満。
後は、時代や国の設定が多少チープな印象があった。弾圧の仕方も少々幼稚というか、、これは結構昔の漫画だからしょうがない面もあるだろう。

しかしそうした不満点を補ってあまりあるような印象深い場面がいくつもありました。

「オペラ座の怪人」のような話で、非常にロマンティックな場面がいくつもある。
というか、V自体がかなりのロマンチストだと思う。
まず、イヴィと出逢った場面で長々と自己紹介、その中で

Voila! In view, a humble vaudevillian veteran,
cast vicariously as both victim and villain by the vicissitudes of Fate.
This visage, no mere veneer of vanity, is a vestige of the vox populi,
now vacant, vanished(以下略)...」

とVをもじった言葉を多用。
この自己紹介の時点でかなりロマンチストなところがうかがえるが、
何より一番のロマンチック要素は彼の部屋「シャドウ・ギャラリー」だろう。

絵画、書籍など数々の美術品を集めた部屋の中で、872曲入ったジュークボックスの曲の中の「Cry me a river」を流しながらイヴィと踊るV。幻想的で甘美な夢のよう。
自分自身もロマンチストですが、これはたまらない演出。
「自分もいつかやってみたい」そう思ったのは俺だけではないはずだ。
ムーランルージュに携わった人が関わっている映画なので、スタッフもきっとロマンチストだったに違いない。

その他にも、様々な場面でシェイクスピア作品の台詞を引用しているあたりもロマンチストな面がうかがえる。また、それに対して元ネタを理解して返すイヴィの教養。
会話のところどころにそうした引用などのシャレが効いており、日本人には理解しづらい点もありつつ、かなりロマン満載で、そこがこの映画の一番の魅力に感じた。

『ファウスト』の「Vi Veri Viniversum Vivus Vici」という言葉が出てきたりだとか、Vへの拘りもよかった。ダンテの神曲であった3や9への拘りもそうだけど、このように文字や数字にこだわることである種神秘性が与えられると思う。

他にも、ところどころ印象に残った好きなシーンがある。
・甲冑(メタルフレンド笑)と闘うVを見て驚くイヴィ
・眼が覚めたイヴィをエプロンを着て玉子焼きつくりながら出迎えるV
・映画岩窟王を二人で観るシーン
などは思わずニヤニヤしてしまった。こういうシーンはもっと見てたかった。
設定が複雑な分、どうしても説明に上映時間がとられるのが勿体ないと感じた。

最後に、イヴィとVが別れるシーンでVの言った
I have no tree waiting for me.
の訳が、
「君の言うとおり私は怪物なのだ」
になっていたけれども、直訳すると、
「私を待つ木はない」
(映画モンテ・クリスト伯のラストで主人公がヒロインと木の上で笑う場面とかけている)
になるね。これは、わかりづらいから意訳したんだろうけど、
自分は死すべき運命で、イヴィーとの未来が無いことを理解しての発言だと思う。
「私には帰る場所がない」
でいいかな、と思うけど。

しかしこの言葉をイヴィーは否定する。
物語の冒頭では
「理念にキスすることは出来ない、抱きしめることも出来ない」
という言葉があるが、イヴィーはVを抱きしめ、また、その仮面にキスをした。
これは、彼を理念としてだけでない存在として捉えていたことを意味するんじゃないかな。

ここまで彼らの相互感情が深まったのは、やはり拷問から生まれた「親和性」があると思う。
拷問の中、自分を重ね合わせ辛くなるV。
当初はすぐに切りあげる予定だった拷問だったが、抵抗しVを、理念を守ろうとするイヴィーの姿に押され、拷問期間が伸びていく。その中で、自分と重ね合わせ、自分と同じ状況に陥らせていく。
その中で、イヴィーとヴァレリーを重ね合わせた面もあったのかなと思う。
或いは、ヴァレリーの立場でイヴィー≒自分を眺めたのかもしれない。
逆にイヴィーは、拷問の思惑を知りVを怨むが、ヴァレリーの件で真実を知り、自分と同じ、或いはより残酷な境遇にあったVへ親和性を感じる。
それだけではなくて、ヴァレリーことを通じて、Vの「人間性」に触れたことが大きかったのかな、と思う。


とまぁ、終わった後ちょっと切なくなったり、Cry me a riverを聴いてみたくなったり、Vに想いをはせてみたり、なんだか仮面をかぶってコスプレをしたくなるような、そんな映画でした。

興味がある人は是非。見る人によっては駄作かもしれないが、ロマンチストにはオススメの映画です。


個人的に面白いと思ったVフォーヴェンデッタ関連記事


「V フォー・ヴェンデッタ」のトリビアとアート&インテリア part.1
「V フォー・ヴェンデッタ」のトリビアとアート&インテリア part.2

貼ってあるポスターの映画も観たくなった……ミルドレッド・ピアースとか、「白熱」White Heatとか。
ポロックの絵があるあたりはちょっと親近感(最近ポロック展見に行ったばかりなので)

ジュークボックスは、ワーリッツァー 2300という機種で、どうやら200曲しか入らないものらしい。Vは872曲入るようなことを言っていたが。笑 でもこれほしい。おしゃれすぎる。

関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加 にほんブログ村 音楽ブログ バンド活動カテゴリーへ
では、グッド・バイ。
<スポンサードリンク>


この記事に含まれるタグ : Vフォーヴェンデッタ VforVendetta 映画 映画レビュー 考察 感想  

FC2スレッドテーマ : 映画 (ジャンル : 映画

(記事編集) http://patrikeiji.blog37.fc2.com/blog-entry-429.html

2012/08/21 | Comment (0) | Trackback (0) | このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑

Comment

コメントを投稿する 記事: Vフォーヴェンデッタの感想と考察【映画レビュー】

こんにちは。気軽にコメントを、残していって、くださいね。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開するナイショ仕様)
 

Trackback

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。